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Silky

第7話で受けた衝撃も覚めやらぬまま、第8話に突入です。当初はそんなに存在感のなかったフォードの異常さが際立ってきました。

実際、フォードが話すことは、いつもとても抽象的で、言葉も引用だらけ。ぶっちゃけ、頭良すぎて何が言いたいのか分からない、なんてことも多々あります。私だけ?

[alert title="注意"]この記事は、『ウエストワールド』シーズン1第話のネタバレ要素を含みます。ご注意ください。[/alert]
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ウエストワールド シーズン1 第8話のあらすじ

後処理

自分がテレサを殺したことを記憶しているバーナードは、苦しんでいた。フォードは、バーナードに、テレサ殺害の痕跡を消すように命じる。そうすれば、その辛い記憶も、テレサと過ごした時間の記憶も、すべて消してやると言って。

その命令に従い、バーナードは、自分がテレサと過ごした全ての証拠を完全に消し去る。

まもなく、DELOSでは、テレサの遺体が発見され大騒ぎになった。幹部達が集まって、テレサの後任をどうするか相談している。

遺体の近くに衛生通信機が落ちていたことから、テレサはスパイ行為中に足を滑らせて地面の割れ目に落ちて死んだのだろうと結論付けられる。

品質管理部のトップがスパイ行為を疑われる不審な死を遂げた以上、品質管理部の権限を制限すべきだというフォードの意見から、結果的にバーナードが復職して品質管理部長を兼任することになる。

メイヴの計画が始動

メイヴは、またフェリックスたちに会いに来ている。娼館MARIPOSAでは、新しいクレメンタインが働いている。

メイヴには、娘の記憶も依然として残っていることから、フェリックスは、メイヴの娘が今どうしているのか調べてやると提案する。しかしメイヴは、娘も所詮は設定に過ぎないのだから、もう興味はないと言って申し出を断る。

そして、メイヴは、タブレットで他のホストの設定を変更する。

テディの反抗

テディと黒服男は、ワイアットを探す道中、ワイアットの手下に殺された人々の遺体を発見する。遺体のそばには、縛られたまま泣いている女が1人。黒服男は、その女に見覚えがあるようだ。

テディが女を助けていると、暗闇から出てきたワイアットの手下が黒服男に襲いかかる。テディと黒服男は、2人で協力して大男に応戦する。

その合間、テディには黒服男の記憶がよみがえっていた。脳裏に浮かぶのは、農場でドロレスを引きずっていく黒服男の姿。大男を倒した後、記憶を取りもどしたテディは、そのまま黒服男に殴りかかる。

ヘイルの企み

テレサの死によって、衛星通信によるコード持ち出しが不可能となったシャーロット・ヘイルは、地下倉庫のホストにデータを入れて、そのホストごと園外へデータを持ち出すことを考える。

シャーロットが選んだホストは、ドロレスの父アバナシー。シャーロットは、脚本家リーを地下の保管庫に連れて行き、ホストが人間を装って園外へ出るための自然かつ簡潔なストーリー考えて、アバナシーにインプットしろと命じる。

バレた計画

その頃、一連の騒動を受けて在庫管理部を含む各部門に監査が入ることになった。

メイヴの異常が明るみに出るのを恐れたシルベスターは、脱出のためにコア・コードの書き換えが必要だとメイヴを言って、メイヴをシャットダウンする。

しかし、シルベスターは、そのシャットダウンに乗じてメイヴをリセットしようとしていた。だが、相棒のフェリックスは、メイヴの言うとおりにコードを書き換える。

コード書き換え後、現場に戻ったメイヴは、言葉一つでホストを操ることができるようになっていた。しかし、依然として娘の記憶と黒服男に殺された記憶に苦しめられている。

その時、いつものループどおり、ヘクターと蛇女たちが町に到着。メイヴは、試しに保安官ホストを操ってヘクターを助ける。メイヴの試みは成功。メイヴは自分にコントロール権が備わったことを確信する。

メイヴが町を出て行こうとすると、新しいクレメンタインが制止する。メイヴは、反射的にクレメンタインを殺してしまう。メイヴは、集まってきた保安官ホストたちを操り、自分の部屋に逃げ込む。

ホストがメイヴに操られていることを察知したDELOSは、回収班を送り込む。

バーナードの悩み

自分のことをホストだと知ったバーナードは、苦しみを感じるホストと人間との差は何なのかという悩みに陥っていた。

フォードはバーナードに自分の考えを言って聞かせる。

そもそも、本物と作り物には差がない。人間は「意識(自我)」によって両者を区分しようとするが、「意識(自我)」の定義すらできないでいる。定義できない理由は、「意識(自我)」など存在しないからだ。

人間は自分を特別な存在だと考えているが、実際にはホストと同じで、閉鎖的なループの中で暮らしている生き物だ。だから、今バーナードが陥っている悩みは、無意味なものなのだ。

記憶を消される前に、バーナードがもう一つ質問をする。テレサの他にも、自分が手を掛けた人間がいるのか、と。

バーナードの記憶のどこかに、自分がエルシーを殺めている姿がよみがえる。フォードは、バーナードの質問を否定して、記憶を削除する。

ドロレスの記憶

ウイリアムとウイリアムは、朽ちた教会にたどり着く。それを見て、ドロレスの記憶がよみがえる。

開演前のウエストワールド。たくさんのホストが、ダンスの練習をしている。その中には、メイヴ、入れ墨を入れる前の蛇女、ローレンスの娘がいる。

次の瞬間、町に銃声が鳴り響き、ホスト達が無残に殺される。殺しているのは、ドロレスだ。最後に自分の頭に銃を向けるドロレス。

引き金を引こうとした瞬間、ドロレスは現実に引き戻される。ウイリアムがドロレスから銃を奪い取ったのだ。

立て続けに幻覚に襲われるドロレスは、どの時間軸にいる自分が「今の自分」なのか分からず混乱してしまう。

ドロレスを心配してSweet Warterに戻ろうとしたとき、ユニオン軍を率いたローガンが現れる。

 

黒服男の迷路

記憶が戻ったテディは、黒服男を縛り上げ、正体を明かせとせまる。そこで黒服男は、現実世界での自分について語り出す。

自分は、事業に成功し、妻と娘もいる善人であること。昨年、妻が薬の飲み間違いで事故死したこと。以来、娘との関係がうまくいっていないこと。娘は母の死を自殺だと考えていること。娘は、母の自殺原因が、黒服男の秘めた残虐性にあると考えていること。

娘に責められた黒服男は、本当の自分を知るために、ウエストワールドに戻って来た。ここで本当に残酷な行為をして見て、自分がどう感じるのか試してみようしたのだ。その残酷なこととは、善良な母娘ホストを殺すこと。そのターゲットが、メイヴと娘だった。

黒服男は、躊躇無く娘を撃ちメイヴを刺したが、何の罪悪感も感じなかった。しかし、ホストのメイヴは、死ぬことに抵抗して黒服男を切りつけた。メイヴが死に抗い娘を助けようとするその姿は、本物の人間に見えた。

力尽きたメイヴの倒れた場所に、迷路があった。それを見た黒服男は、ウエストワールドには隠された「迷路」があると気付き、以来迷路の答えを探しているのだ。

この時の黒服男の所業のために認知機能がズタズタになった当時のメイヴのメンテナンスを行ったのは、フォードだった。フォードが記憶を消し去った瞬間、メイヴは自分のクビに刃物を突き立てる。

黒服男の残忍な告白を聞いて、助けた女は憤る。その女の背後には、無数のワイアットの手下達…。

ウエストワールド シーズン1 第8話の感想

バーナード

冒頭で取り乱したバーナードは、いつものドロレスそっくりでした。もう気味が悪いほど。まるで、息を荒げて「感情をあらわにする」プログラムを実行しているような姿です。ドロレスと同じ取り乱し方をするから、その分、不自然さが際だってリアルで怖い。

冷静なバーナードよりも、取り乱しているバーナードの方がかえってホストっぽく見えるのは、私だけでしょうか。

フォード

ここまで来てもよく分からないのがフォードです。

フォードは、ホストには意識(自我)の探求など無理だと考えたために、アーノルドと意見を対立させていたのだと思っていましたが、どうやら違うようです。

フォードの考えでは、意識(自我)を持ったバーナードと人間に差は無い。ということは、ある意味、ホストを人間と同等の生き物と見なしているとも言えます。

それに、フォードの言い方って、まるで人間という存在を敵視しているような印象を与えます。人間を敵視しているのはアーノルドだと思っていたのですが…フォードも少し、その気がありますね。

黒服男の目的

謎に包まれていた黒服男の目的が、ようやく明かされました。が、分かったような、分からんような…。

私なりに整理すると…

  1. 黒服男には秘めた残虐性があって、それを娘と妻に見抜かれていた。
  2. その残虐性が怖すぎて、妻が精神を病んで自殺した。
  3. パパのせいよと娘に責められて悲しくなった黒服男。
  4. 本当の自分を見極めに、何でもやり放題のウエストワールドに来た。
  5. 善良な母娘ホストを殺して、自分がどう感じるかを試した。
  6. 結果、何も感じなかった=自分は真正の残虐男だと悟った。
  7. その時、たまたま『迷路』というゲームが隠されていることに気付いた。
  8. 以来、迷路ゲームに夢中。

やっぱり、分かるような、分からんような…。

ちなみに、アメリカでは子供を殺すのは大罪です。もちろん日本でもそうですが、アメリカは特に児童に対する犯罪には敏感な国です。あの女の憤りは、アメリカ全国民の憤りの象徴だとも言えます。

実際、残虐なシーンを映し放題に思えるアメリカのドラマでも、大人が子供を殺すシーンはあまり見かけません。今回黒服男がメイヴの娘を殺した時も、子供の頭が打ち抜かれる瞬間は映っていませんでした。

ところで、テディ達が助けた女、どこかで見たと思ったら、ウイリアムがウエストワールドに来た時に、着替えなどを渡していた案内役ホストですね!フォードの新ストーリーのために、多数のホストが配置換え中のようですから、彼女もその内の1人なのでしょう。

エルシーの安否

エルシーの安否、引っ張りますね~。しかし、「遺体が出てこない以上、どこかで生きている」がアメリカドラマの鉄板セオリーです。がんばれエルシー。

まるでフォードがエルシーを殺させたかのような描写でしたが、フォードがエルシーを殺す理由が分かりません。フォードを追い出そうとしていたのはテレサです。エルシーが衛星通信の異常を発見してテレサを追い詰めれば、フォードにとっては都合がよいはずなのです。

エルシーは最後、「他にも変なことがあるから調べる。一部のホストのコードが、二分心機能を使って、人間に危害を加えられるように変更されている」と言っていました。

バーナードの勘が当たっているならば、この「コード書き換え」の犯人がフォードということになりそうですが…。その目的は何なのでしょうか。

ドロレスの記憶

ドロレスの見ているものが、現在と過去を頻繁に行ったり来たりするので、見ているこっちも混乱します。ドロレス本人も、おかしくなりそうだと訴えていますが、その気持ち、よく理解できます。

新しいクレメンタイン

新しいクレメンタイン、微妙ですよね。明るすぎるというか。娼婦らしさがない。

前のクレメンタインには個性と陰があって、何とも娼婦らしかった。色気もやばいくらいあった。正直、このドラマの中で一番の美人だと思っていました、前のクレメンタイン。もう出てこないのかなぁ~。

新しいクレメンタインを見た時のメイヴの微妙な顔。全視聴者が同じ顔になっていたと思います。

ホストと人間の差

バーナードが感じていた悩み。ホストが感情や自我を持つ以上、人間とホストの差は何なのか。

これはもう、倫理の領域に入っていく問題ですよね。実際、クローン技術も同じ壁にぶち当たっています。

差はない、と答えたフォードですが。ある意味、200年くらい先の感覚を持っているのかもしれません。

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ウエストワールド シーズン1 第8話のポイント

  • バーナードはテレサを殺した記憶を消された
  • ホストの脊椎には逃亡防止用の爆破装置が植わっている
  • ローガンは生きていた
  • バーナードが品質管理/安全管理のトップに就任した
  • メイヴは他のホストを操れるようになった
  • フォードの人間に対する考えもちょっと危ない
  • メイヴと娘は、黒服男の「自分探し」のために殺された
  • 黒服男には妻(自殺した)と娘がいる

ウエストワールド シーズン1 第7話の要約映像

HBO公式/Youtube

 

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※ vol.4はvol.2を分割した記事となる予定です。

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ウエストワールド 配信状況

ウエストワールドは本国アメリカでシーズン1まで放送されています。シーズン2は現在アメリカで放送中です。ウエストワールドの日本国内の配信状況は、こちらのウエストワールド配信スケジュールでご確認ください。
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