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Silky

ウェストワールド』というドラマをご存じですか?日本ではあまり話題になっていないこのドラマですが、エミー賞を3つも取っており、その他17部門でノミネートされた作品です。

『ウエストワールド』を制作したのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』を制作したHBOです。『ゲーム・オブ・スローンズ』は、シーズン8で終了することが決定していますが、『ゲーム・オブ・スローンズ』を放送していた時間帯は、以後『ウエストワールド』が放送されることになっています。つまり、『ゲーム・オブ・スローンズ』の次に来るのは『ウエストワールド』だと言っても過言ではないのです。

アメリカ人が選ぶ面白いドラマ1位の『ゲーム・オブ・スローンズ』が終わりに近づき、『ウォーキング・デッド』の輝きも失われてきた今、夢中になれる次の海外ドラマを探している方が多いのではないでしょうか?そんな方は是非、この『ウエストワールド』を試してみて下さい!

 

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海外ドラマ『ウエストワールド』のコンセプト

ウエストワールドとは、ドラマの舞台であるテーマパークの名称。もっとも、このウエストワールド、言わば『ジュラシック・パーク』のような大人向けのテーマパーク

ウエストワールドは、アメリカの南北戦争時代の西部の町を再現して作られている。人間は、客(new comer:新入り)としてこのウエストワールドを訪れる。客は、1日当たり4万ドル(400万円超)という大金を支払うことと引き換えに、このウエストワールドの中で好き放題に過ごすことができる。

ウエストワールドで客を出迎えもてなすのは、「ホスト」と呼ばれる人間そっくりのアンドロイドたち。(下の写真は、娼婦ホストのクレメンタイン)

「好き放題できる」とは、文字通り本当に「好き放題」だ。

客は、ウエストワールドに入園する前に、悪党(ブラック・ハット)になるか、英雄(ホワイト・ハット)になるかを選ぶ。悪党になることを選んだ客は、善良なホストを撃ち殺したりレイプしたりして楽しむことができる。英雄になることを選んだ客は、強盗ホストに襲われている善良なホストを助けて、恋に落ちたりすることができるのだ。

ウエストワールドのホストには、美しい娼婦を始めとして、保安官、賞金稼ぎ、農夫、強盗など、様々なホストがいる。各ホストには、客を楽しませるためのストーリーが組み込まれており、各ホストは自分のストーリーに沿って客を誘惑する。

他方で、ホストは、どんな生き物も殺すことができないように設計されている。だから、客である人間の命については、その安全が保証されているのだ。実際、ホストはハエすら殺さない。たとえハエが眼球にとまっても。

まるでテレビゲームの中に迷い込んだような体験ができるウエストワールド。過去30年以上に渡り安全に運営されてきたウエストワールドで、次々に奇妙な出来事が起こり始める。ホストが、プログラムされていない行動を取り始めるのだ。まるで自我が芽生えたかのように…。

[HBO公式トレイラー]

 

Silky

この時点で面白そうだと感じた方は、この先を読まずにドラマを見てみてください。そして第10話まで見終わったら、また当ブログに戻ってきてくださると幸いです。様々な謎を解説したり、ドラマの中では語られていない設定などを紹介します。

▼ウエストワールド見るなら▼

ウエストワールド シーズン1 第1話のあらすじ

ウエストワールドで暮らすホスト達は、シナリオに沿って無限のループを繰り返している。この日も、いつも通りのループが繰り返されているかのように見えていた…。

ドロレスとテディのストーリー

一人の青年が、ウエストワールドの入り口の町『スイート・ウォーター(Sweet Water))』に降り立つ。美しい娼婦達が、青年に笑いかける。青年の名前はテディ。この町の住人だ。

青年を見てかけよる女性。町の近くにある『アバナシー牧場(Abernathy Ranch)』の一人娘ドロレスだ。二人は抱き合って、再会を喜ぶ。

近くの丘でデートを楽しんだ後、ドロレスは牧場へテディを連れて行く。

牧場に着いた2人が見たものは、強盗に殺されたドロレスの父(ピーター・アバナシー)の亡骸だった。テディは、居残っていた強盗を銃で射殺する。

父の元にかけよるドロレスの前に、謎めいた黒服の男が現れる。

黒服男は、ドロレスを殴り倒す。テディは、ドロレスを守るため、黒服男に向けて発砲するも、男は痛がる気配すらない。そう、男は人間なのだ

テディはなす術もなく、黒服男に射殺されてしまう。

 

数日後、テディは、何事もなかったかのようにスイート・ウォーターの町に降り立った。

賞金稼ぎの冒険に誘う保安官。妖艶な笑顔で誘惑する娼婦たち。嬉しそうにかけよって来るドロレス。まるで何事もなかったかのように、町は元通りになっている。

そう、ウエストワールドでは、何度も同じシナリオが繰り返される。殺されたホストは、修理され、無限に同じ役を演じるのだ。

夢幻(レヴェリィ)

ウエストワールドを運営するのは、DELOS(デロス)という会社。ウエストワールドの近くにある「MESA HUB(メサハブ)」という施設で、ホストや園の管理が行われているのだ。

ホストのプログラミングを担うのは、矯正部。その部長であるバーナード・ロウは、ホスト開発者フォード博士が、最近のアップデートでホストに「夢幻(レヴェリィ)」というコードを設定したことに気付いていた。

「夢幻(レヴェリィ)」は、ホストをできるだけ人間らしく見せることを目的とするコード。各ホストの記憶は、修理に出される度にリセットされるが、その時「消えて」しまうのではなく、記録としてホストの記憶領域内のどこかに残る。ホストは、「夢幻(レヴェリィ)」を介してこの過去の記憶=記録にアクセスし、シナリオにはないセリフ(アドリブ)や行動をとることができる。

「夢幻(レヴェリィ)」は元々、ホストに自我を植え付ける実験に用いられていたコードなのだ。

メサハブの中はどうなっている?

メサハブの内部がどうなっているのか興味がある方は、海外ドラマ【ウエストワールド】シーズン1 くわしすぎる解説 Vol.2 パークを管理するDELOS(デロス)とMESA-HUBをご覧ください。

ホストの異常

スウィート・ウォーターの町はいつも通りの朝を迎えていた。保安官は、いつも通りに道行く人を賞金稼ぎの冒険に誘う。今日は、客である夫婦が、その冒険に興味を示した。

SWEET WATERの町はどこにある?ウエストワールド全体のMAPとSWEET WATERの町の位置情報については、【ウエストワールド】シーズン1 くわしすぎる解説 Vol.1 園内MAPを大解剖をご覧ください。

保安官ホストは、この夫婦を連れて賞金首ヘクターを捕らえる冒険の旅へと出かける。その道中、一行は、賞金首ヘクターの犠牲者らしい死体を発見する。

死体にかけよった保安官だったが、急に言葉が出なくなる。明らかに異常だ。客は、怯えて町へ引き返す。

 

ドロレスの父ピーター・アバナシーは、農場に埋まっていた1枚の写真を見つける。写真には写っていたのは、高層ビルや黄色いタクシー。ホストが知らない「現実世界」が写った写真だ。

ピーターはその写真をドロレスに見せるが、ドロレスは「何の意味の無い写真だ」と答える。ホストは、ウエストワールドや自分のリアリティーに疑問を持たないよう設計されているため、理解の範疇を超えるものを見せられたりすると、こう答えるのだ。

 

メサハブでは、保安官の不具合が問題となっていた。ウエストワールドの各ストーリーを製作する脚本家のリー・サイズモアは、品質管理部の部長テレサ・カレンに、「夢幻(レヴェリィ)」の設定は中止するべきだと進言する。客はホストに対して過度なリアリティを求めていないというのが、リーの考えなのだ。

「アーノルド」

その後も、異常をきたしたホストが続けて発見される。次におかしくなったのは、強盗ホストのウォルター。

ウォルターの本来のストーリーは、強盗仲間同士で撃ち合いを始め、殺されてしまうというもの。しかし、この日のウォルターは、「アーノルド」という誰かに語りかけながら、他のホストを殺しまくっていた。

ウォルターに関する異常の報告を受けて、カレン・テレサは、最近アップデートをしたホストを大規模回収し、すべて点検することを決める。それを知ったバーナードは、フォード博士に、最近の不具合は「夢幻(レヴェリィ)」が原因であることを報告する。

黒服の男が探す「ゲーム」

その頃、黒服男は、古いインディアンホストのキッシーを拉致する。黒服男は、キッシーを痛めつけながら、「ゲーム」について知っていることを話せと迫る。キッシーが何も知らないと答えると、黒服男はキッシーの頭の皮をはぐ。

アバナシーに生じた不具合

同じ頃、ドロレスの父ピーター・アバナシーにも異常が見え始めた。ループを外れたセリフを話したり、明らかに様子がおかしい。父を心配するドロレスに、何かをささやくピーター。

大規模回収のためのストーリー

スウィート・ウォーターの町は、この日は様子が違った。賞金首ヘクターと蛇の入れ墨が入った女達が、娼館を襲いに来たのだ。

これこそ、大規模回収のためにリーが考えたストーリーだった。ヘクターを町へ向かわせ、ホストを大量に殺させるのだ。そうすれば、客に疑問を抱かせることなく自然に数多くのホストを回収できる。

リーは、ヘクターが虐殺後に述べる演説まで用意していた。

ヘクター達は、リーのストーリー通りに娼館を襲う。周囲にいるホストは皆殺しにされる。ここまではシナリオ通りだった。

虐殺が終わり、ヘクターが締めの演説を始めようとしたその時、何も知らない客がヘクターを射殺する。客の行動は予測ができないのだ。

ともあれ、大回収のための作戦は無事に終わった。町にいたテディも射殺され、ドロレスも記憶リセットのために回収されていった。

ピーター・アバナシーの最後

総点検の結果、異常が発見されたホストが一体見つかった。ドロレスの父ピーター・アバナシーだ。

 

フォード博士の直接診断を受けたアバナシーは、自分の製作者に復讐するのだと言ってフォードに殴りかかろうとする。

危険を察知した技術者達は、アバナシーの動作を停止する。フォード博士は、アバナシーの異常も「夢幻(レヴェリィ)」にあると分析する。アバナシーが今まで演じてきた役の過去の記憶が、「夢幻」のために断片的に呼び起こされ、そのためにおかしくなったのだろうと。

結果的に、アバナシーは、地下の低温倉庫で保管されることになった。

ドロレスの嘘

ピーター・アバナシーがおかしいという情報を与えたのは、ドロレスだった。父アバナシーが、ウエストワールドのリアリティーや、自分の存在に疑問を抱いたことを報告したのだ。

スタッブスの診断を受けながら、ドロレスは、自分は父の見せた写真を見ても何も感じなかったし、今まで嘘をついたこともなければ、生き物を殺したこともないと話す。ウエストワールドで一番古いホストであるドロレスだが、今も正常に稼働しているかのように見えた。

翌日、農場ではまたループが始まる。しかし、父のアバナシーは別のホストに交代していた。

穏やかな朝を迎えて微笑むドロレス。その頬にハエがとまる。ドロレスは、ハエを叩き殺す

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ウエストワールド シーズン1 第1話の感想

ウエストワールドのコンセプト、いいですよね。私も行ってみたいです。ディズニーランドみたいな子供だましではない世界。

ここにどっぷりはまって30年通っているという黒服男の気持ち、分かります。1度はまったら抜け出せなくなりそう。

このドラマは、人間もホストもみんな魅力的ですね。私のお気に入りは娼婦のクレメンタインです。か細い腰と声にあのセクシーな顔。女からみても魅力的。

このドラマは、「ループ」という設定上の繰り返しがあることもあって、見始めは少し混乱します。特に各話の冒頭がドロレスの点検場面ばかりで、見終わった話をまた再生しちゃったかな?と思うほど。

しかし、物語の中盤になってくると、このループの怖さというか残酷さが際立ってくるのです。ホスト達は何度も何度もこのループを繰り返しているという点が、後のホスト達の行動を理解する手助けになってくるのです。

そして、2周目で初めてて気づく「仕込み」もたくさんあります。重要でないと思っていた事実が、実は後ですごく意味を持ってきたり。

ですので、今から1周目を見るよという方は、まずは短期間で全話見て、その後じっくりと2周目を見ることをおすすめします。(私の感想記事は、1周目を見た時点のものとなっています。)

ウエストワールド シーズン1 第1話のポイント

  • ホストは生き物を殺せない(たとえハエが目にとまっても)
  • ピーター・アバナシーはある写真を見て異常発生
  • ドロレスは最古のホスト
  • アーノルドとは誰なのか

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ウエストワールドの裏知識

※ vol.4はvol.2を分割した記事となる予定です。

シーズン2に関するその他の記事

ウエストワールド 各話のあらすじ&感想

ウエストワールド 配信状況

ウエストワールドは本国アメリカでシーズン1まで放送されています。シーズン2は現在アメリカで放送中です。ウエストワールドの日本国内の配信状況は、こちらのウエストワールド配信スケジュールでご確認ください。

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