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Silky

前の記事では、ウエストワールドの園内MAPとホスト達が暮らす町を紹介しました。

では、ウエストワールドで働くエンジニア達は、どこで暮らしているのでしょう。会社のどの部署に属していれば自慢できるのでしょう。興味ありますよね。

この記事では、ウエストワールドで働く人たちに焦点をあてながら、ウエストワールドを管理する施設について紹介します。

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ウエストワールドを管理する会社

ウエストワールドを管理運営するのはDelos Destination(デロス・デスティネーション)という会社で、Delos Incorporated(デロス)という企業の子会社です。

このDelos Incorporated(デロス)は、ロボット工学、人工知能、エンターテインメントなどを主軸に開発している会社で、ウエストワールドの他にも、将軍ワールドという仮想テーマパークを運営しています。

Delos Destination(デロス・デスティネーション)の主要4部門

デロス(ウエストワールド)

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Delos Destinationの中でも、ホストの製作、トレーニングに関わるのは、上記の図の右側に記された4部門です。以下、新ホストの製作過程稼働中のホストの修理過程に沿って、各部署の仕事内容とそこに属する人々を紹介します。

1.NARRATIVE&DESIGN(脚本・デザイン部)

個々のホスト製作に先立ち、ストーリー全体のコンセプトや脚本の作成が必要になります。これらを引き受けるのが、リー・サイズモア率いる脚本・デザイン部です。

この部署ではさらに、ホストの外見もデザインします。

余談ですが、Narrativeとは「物語」という意味です。日本語字幕では、ホストが演じるストーリーは「ストーリー」「シナリオ」などと色々な言葉で訳されているように思いますが、英語字幕を見ていると個々の違いが分かります。

「story」は個々のホスト単位に設定されたストーリーのことを言いますが、「Narrative」はこれらの個々のホストの「story」の集合体、すなわちエリア単位でのストーリーです。 そして「scenario」は、これらの「Narrative」や「story」を支える各ホストのセリフや設定などの意味で使われています。

ドロレスのループのテンプレート

ちなみに、ドロレスのために作成されたストーリーは、次の図のようなループで構成されています。

シナリオ部

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共通のループ

START:ドロレスがアバナシー牧場で目覚める

父のピーター・アバナシーとポーチで話す

SWEETWATERの雑貨店に買い物に行く

ミルク缶を落とす

誰もミルク缶を拾ってくれないと…

ドロレスが自分でミルク缶を拾う

川に絵を描きに行く

夜になったら家に帰る

ゲストが農場を襲いに来ている

ゲスト(初心者or熟練者)が牧場を襲う

RESET

ゲストが農場を襲いに来ていない

平穏な家に入る

夕食を食べる

寝る

START

※RESET:殺害またはレイプ等により記憶が削除されること

テディがミルク缶を拾うと…

テディがミルク缶を拾う

馬に乗ってイチャつきに行く

テディがドロレスを家まで送る

初心者ゲストが牧場を襲いに来ている

テディが助ける

START

熟練者ゲストが牧場を襲いに来ていると

RESET

ゲストが牧場を襲いに来ていない

父ピーターがテディを追い返す

明日も会おうと約束する

START

ゲストがミルク缶を拾うと…

ゲストがドロレスを口説く

ゲストを牧場へ誘い夕食を食べる

その後はゲストの自由

ゲストがドロレスに絡む

テディが通りがかってゲストを阻む

テディがドロレスを助ける or ゲストがテディを殺す

RESET

ゲストがドロレスに絡む

テディがいない

RESET

 

2.MANUFACTUREING(製造部)

脚本・デザイン部がストーリーやホストの外見を考えたら、次は製造部の出番です。

製造部は、デザインの仕様書通りにホストの外見を造り上げ、基本的なコントロール・ユニットを埋め込みます。 白い液体に浸かった人型がぐるぐる回っている機械がありましたが、あれが設置されている場所が、この製造部です。

3.BEHAVIOR(矯正部)

その後は、矯正部が基本的な動的機能や設定について調整を行います。

この部署では、ホストの心臓ともいえるコードを作成しており、この会社の花形部門であるとも言えます。

有能な人間だけが、ホストのコードに関わることができます。バーナードはこの矯正部の部長です。

 

エルシーもこの部署の所属で、バーナード直属のアシスタントを務めています。矯正部の若きエースです。

矯正部の中でも特に優秀なエルシーは、様々な問題の解決を任されており、異常をきたしたホストの点検(診断)も行います。

エルシーは、同僚のスタッブスと仲が良さそうでしたが、彼女の性的指向は女性に向いているようです。本編ではクレメンタインにキスをする場面がありました。

(後に紹介するフェリックス・ルッツは、密かにこの矯正部に憧れを抱いています。だから小鳥ホストを作ったりして、こっそりとコーディングの勉強をしているのですね。)

矯正部での調整を終えたらホストは、その後、脚本・デザイン部に戻され、品質チェックが行われます。

脚本・デザイン部はホストの外見を整え、衣装を着せ、ホストの人格の背景となるストーリーと、ホストが演じるストーリーをインプットします。

稼働前の最後の仕上げは、矯正部が行います。最終的な人格、礎(いしずえ)、を設定し、そのキャラクター独自の動きや微妙なニュアンスの設定が行われます。 こうした過程を経た後、ホストはウエストワールドで稼働を開始するのです。

4.LIVESTOCK MANAGEMENT(在庫管理部)

以上は、新しいホストの製造過程に沿った部署説明でした。では、稼働開始後のホストのメンテナンスは、どのように行われるのでしょうか。

ここからは、ダメージを受けたホストを全面的に作り直す過程を紹介しながら、それに関わる部署を紹介します。

まず、ダメージを受けたホストは、在庫管理部に送られます。メイヴが見かけた、多くのホストの”遺体”が転がっていた場所がそうですね。

そこで、ホストはまず頭部からコントロール・ユニットを抜き取られます。その後は製造部に送られ、元々の仕様にしたがって新しい体が作成されます。

次にホストが送られるのは矯正部です。新ホスト作成時と同じく、基本的な動的機能や設定について調整を行います。

新ホストとは異なるのは、修復されたホストの場合、この後在庫管理部に戻される点です。在庫管理部が最終的な品質チェックや、ホスト外見の調整等を行い、このホストに設定されているストーリーなどを再度インプットして、ウエストワールドに戻します。

この在庫管理部で働いているのが、修復師のフェリックス・ルッツとシルベスターです。この部署は新たなホストの誕生に関わることはありません。常に「死体の再生」にのみ関わるのですね。

機械とはいえ、見た目は人間そっくりなホスト達。毎日毎日その死体の再生だけやらされたのでは、クリエイティブな思考をもった人間の欲求は満たされないでしょう。

在庫管理部の仕事内容を知ると、フェリックスがこっそり小鳥ホストを作ったり、危険を承知でメイヴのコードをいじったりした心情が理解できます。

ちなみに、在庫管理部内部で行うべき手順は、次のとおり。細かい。

修復室(ウエストワールド)

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《異常なホストの回収手順》

01回収用スーツを着用し、地上に出てそのホストの動作を停止し回収する。お客様の目に触れることのないよう、コントロール・ルームと連携して作業を行うこと。

次は手順[03]へ

《通常のホスト回収手順》

01 ホストが殺害された場合、葬儀屋役ホストが死んだホストの遺体を回収する。
02葬儀屋ホストは、指定された墓にホストの遺体を埋葬する。その墓穴はエレベーターになっていて、ホストの遺体はMESAに移送される。
03ホストの遺体が在庫管理部に到着したら、ストレッチャーに乗せて処置室へ運ぶ。ホストが修復不可能な場合は、コントロール・ユニットを取り除き、製造部にフルでの作り直しを要請する。
04ホストの衣装をすべて脱がせ、脱がせた衣装を洗浄用と修復用の箱に分けて入れる。再利用不可能な衣装は、ゴミ箱に捨てる。衣装を個人使用することは禁止する。
05修復前には、ホストをよく洗浄する。ボディー・パーツが胴体から外れている場合は、再利用可能なパーツのみ洗浄すればよい。
06ホストを消毒した後、身体修復用の修復室へ移送する。各ホストは、その修復を担当するエンジニアが決まっているため、担当エンジニアの元へ運ぶこと。
07修復に着手する前に、ホストの状態をよくチェックし、スリープモードになっていることを確認する。銃弾の傷を閉じる前に、銃弾の破片を取り除くこと。
08B診断やチェックが必要な場合は、修復後のホストを直接矯正部に移送する。
08現場での即時稼働が予定されている場合は、ホストに衣装を着せ園内へ移送する。

ここから分かることがいくつかあります。

  1. あの宇宙人ルックなスーツで回収に向かうのは、異常事態発生の時のみ。
  2. 衣装をぱくるヤツがいる(だから注意書きがあるのでしょう)
  3. それぞれのホストには担当の修復師がいる(つまり、メイヴがいつもシルベスターとフェリックスにあたっていたのは、偶然ではなかったのですね。さらには、ヘクターを手込めにしようとしたあの修復師も…おそらく過去に何度も…)
  4. 異常が生じたホストでも、まずは在庫管理部に送られる。診断がされるのはその後。
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主要4部門を監督する品質管理部(Quality Assurance)

品質管理部の部長は、テレサ・カレンです。

品質管理部の役割は、ウエストワールド全体の品質と安全性を確保することです。そのため、ホストに異常が生じた場合は、この品質管理部が主導して原因の解明と対策にあたります。

そういう意味では、品質管理部は、冒険的なことをしたがる矯正部や脚本・デザイン部を監視すべき立場にあるとも言えます。事実、本編の中で、テレサがバーナードに「本来は監視し合うべき関係の2人が恋愛関係にあると会社に知れたらまずい」というような発言をしています。

カレンの部下として、とりわけ安全管理を担当するのが、このスタッブスです。

スタッブスは常にコントロール・ルームにいて、ホストやゲストの動向を見守っています。

最後は残念なことになっていたスタッブスですが、その後は姿を見ませんね。きっとどこかでたくましく生きていて、シーズン2では元気な姿を見せてくれるはずです(現に、シーズン2の予告動画では、車に乗って園内を行くスタッブスの姿が映し出されています)

ちなみに、ロバート・フォードは、特別どこかの部署に属しているという訳ではありません。ウエストワールドのすべてをコントロールしており、すべての部署に対する影響力をもっています。

現在稼働中のホストの多くは、このフォードによって製作されています。 フォードには、ホスト自体の製作のみならず、ストーリーを考えたり、エリアの開発を行うといった権原もあります。

脚本家のサイズモア・リーは、フォード退任後、自分がフォードの位置に納まることを望んでいましたが…お前には無理と言いたい。100年早い。

ウエストワールドの管理施設 MESA-HUB(メサ・ハブ)

ウエストワールドを管理する施設の名前はMESA-HUB(メサ・ハブ)と言います。

MESAとは「台形」という意味です。なぜそのような名前が付けられたのかというと、このMESA-HUBが埋め込まれた地形にあると推測します。

左の写真がMESAです。ね?ウエストワールドの中にこんな台形の丘がたくさんあったでしょう?

HUBには中枢や中心という意味があります。つまりMESAの中に埋め込まれたウエストワールドの中枢ということなんでしょう。

MESA-HUB 各フロアの解説

まずはDelos Inc.が提供する動画(25秒)で、MESA-HUBのイメージをつかんでください。

この動画の最後に、MESA-HUBの構造が紹介されています。ちょっと小さいので、拡大版画像を用意しました。

メサハブ内部

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クリックすると拡大されます

  • MESA GOLD(メサ・ゴールド)

これは、脚本家リーが酔っ払ってヘイルをナンパしたバーがある場所です。

サイズモアとテレサ(ヒューマンズ)

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社内での地位が上がれば、このバーにはお金なしで出入りできるようになるみたいで、エルシーがテレサのスパイ行為を暴こうとワクワクしていた時、「バーに無制限に入れるようになるわ」みたいなことを言ってました。

第1話でテレサとリーが話をしていた場所も、この頂上部分だと思われます。 あのバーは、ステキでしたよね~。行ってみたい。実在するなら。

 

 

まずはMESA-HUBの左側に出てくるフロアから紹介します。

  • EXECUTIVE OFFICES (幹部のオフィス)
    フォードのオフィスがあるところです。
  • LIVING QUARTERS (居住フロア)
    一般社員が暮らすフロアです。
  • ADMINISTRATIVE OFFICE (管理運営フロア)
    ここは何だろう。管理事務所。本編ではどこで出てきたのか、ちょっと覚えていません。
  • BEHAVIOR LAO/DIAGNOTICS (矯正ラボ/診断・点検セクション)
    矯正部と診断セクションがある場所です。現在、ホスト点検は基本的にはこのフロアで行われます。
  • LIVESTOCK MANAGEMENT (在庫管理部)
    在庫管理部です。大分下に潜ったところにありますね。メイヴが自分をコントロールしている奴らを見せろとフェリックスにせまった時、フェリックスたちは、そいつらは「上階」にいると言っていましたが、本当に在庫管理部は「下層階」にあるのですね…。
  • OLD DISUSED FACILITIES (現在は使用していない旧施設)
    現在は使われていないフロアになります。おそらく、産業スパイを捜索中、バーナードが自分の権限を利用して衛星通信の送信先を探しに行ったあの場所でしょうか。

続いてMESA-HUBの右側に出てくるフロアです。

  • EXECUTIVE LIVING QUARTERS (幹部の居住フロア)
    フォード、テレサ、バーナードなどの幹部クラスの人が暮らすエリアです。
  • CONTROL ROOM (コントロール・ルーム)
    ウエストワールドの立体MAPがあるのが、このコントロール・ルームです。スタッブスがいつもいる場所ですね。
  • NARRATIVE&DESIGN (脚本・デザイン部)
    脚本・デザイン部のあるフロアです。リー・サイズモアが一生懸命作ったシナリオを却下されたあのフロアだと思われます。
  • MANUFACTURING (製造部)
    製造部があるフロアです。
  • ARCHIVES (データ保管室)
    このフロアも分かりません。本編で出てきたのでしょうか。
  • ARRIVALS MONORAIL TERMINAL (モノレール到着ターミナル)
    ウイリアムが最初に到着した真っ白いターミナルですね。この場所は何度も出てきました。
  • COLD STORAGE (低温保管庫)
    地下のホスト保管庫です。

MESA-HUBのことを調べている時に、ドラマのためにコントロール・ルームの立体MAPを作成したSCPSという会社を見つけました。コントロール・ルームのメイキング映像をYoutubeにあげてくれていましたので、ここにシェアします。

以上、くわしすぎる【ウエストワールド】の解説 Vol.2でした!

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ウエストワールドの裏知識

※ vol.4はvol.2を分割した記事となる予定です。

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ウエストワールド 各話のあらすじ&感想

ウエストワールド 配信状況

ウエストワールドは本国アメリカでシーズン1まで放送されています。シーズン2は現在アメリカで放送中です。ウエストワールドの日本国内の配信状況は、こちらのウエストワールド配信スケジュールでご確認ください。
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