

もくじ
グッド・ワイフ/Good wife
グッド・ワイフのあらすじ
主人公は、現在2人の子供を持つ主婦アリシア。
アリシアは、ロースクールを首席で卒業した優等生。卒業後は大手のローファーム(法律事務所)に勤務していた。輝かしいキャリアが約束されていたアリシアだったが、若くして検事のピーター・フロリックと結婚、ローファームを退職し家庭に入った。
結婚後は子供にも恵まれ、平凡ながらも幸せに暮らしていたアリシアに、結婚生活13年目にして大きな試練が訪れる。州検事として活躍していた夫ピーター・フロリックが汚職疑惑で逮捕されたのだ。同時に、夫ピーターには娼婦との不倫疑惑が持ち上がる。
アリシアは、夫の裏切りに落ち込む暇もなく、コネを使い弁護士の職に復帰し、新人のケイリー・アゴスと競い合いながら、様々な事件の弁護を担当していくことになる。
グッド・ワイフのみどころ
法廷ドラマと言えば、「そんな訴訟ありえる?」と言いたくなるようなフィクション色が強いものや、「どんでん返し」で事件を解決させるパターンのものが少なくありません。そんな中、『グッド・ワイフ』が扱う訴訟は事件自体がとてもリアルで、事件解決の流れも自然です。
脇を固めるキャラクターも魅力的。アリシアの事務所に勤務する調査員であるインド系アメリカ人のカリンダは、冷静かつ有能ですこぶる美人。カリンダは、色仕掛けを含むあらゆる手段を使って、アリシア達弁護士が求める情報を集めます。
アリシアを事務所に紹介したウイルは、知り合った当時は同じロースクールの学生でしたが、今や大きな事務所の共同経営者。学生時代はアリシアに恋をしていたことがあるらしく、辛い境遇に置かれたアリシアを優しく迎え入れます。
アリシアの夫ピーター・フロリックを支える側近イーライ・ゴールドは、アリシアを「聖人」に仕立て上げる作戦で、ピーターの復帰を支援します。人間味あふれるイーライは、アリシアに冷たくされながらも、忠実にフロリック一家を支えます。
このドラマの魅力は、ストーリーとキャラクターだけではありません。幾度となく登場するフロリック家のインテリアは落ち着いた色調で洗練されており、見ているだけでもウットリ。また、弁護士事務所に勤務する弁護士達のファッションは、上品で控えめ。日本人にも真似がしやすい着こなしとなっています。
[rate title="グッド・ワイフの評価"] [value 5]シリアス度[/value] [value 3]笑える[/value] [value 2]泣ける[/value] [value 4.5]お洒落[/value] [value 3]セリフの難易度[/value][/rate]
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スーツ/SUITS
スーツのあらすじ
主人公は、見た物をそのまま記憶できる特殊な能力を持つ天才青年のマイク・ロスと、ハーバード・ロースクール卒の敏腕弁護士ハーヴィー・スペクターの2人。
幼い頃に両親を亡くしたマイクは、祖母に育てられた。マイクは自分の持つ特殊能力を生かし、弁護士になることを志すも、親がいないため学費の工面に苦労していた。そこで、替え玉受験のアルバイトという違法なアルバイトを始めるも、すぐに露呈して大学を退学させられてしまう。
弁護士になる夢を閉ざされたマイクは、つまらない仕事をこなしながら生活していたが、ひょんなことからニューヨークの大手法律事務所の面接会場に迷い込む。そこでは、やり手弁護士のハーヴィーが、事務所を代表して新人弁護士の面接を行っていた。
マイクは、面接を受けに来た学生のふりをして、天才的な能力を使ってハーヴィーをやり込める。ハーヴィーは、マイクを気に入り、マイクが弁護士資格を持っていないことを知りながらマイクを雇うことにする。
師弟関係で結ばれた2人は、始めは順調に事件を解決していく。しかし、マイクが弁護士資格を持っていないことが足かせとなり、いつしか嘘の生活から抜け出せなくなっていく…。
スーツのみどころ
序盤は、天才型の男が2人でタッグを組んで、悪者的な人々をやり込めていくという軽快なストーリーで視聴者を引き込んでいきます。アメリカのローファームらしい豪華なオフィスや、ハーヴィーの暮らすマンションは、現実世界とは思えないほどステキです。
反面、主人公の2人が取り扱う事件は、いわゆる企業法務の分野のものが多くなっています。そのため、個々のストーリーで語られる法律問題は、あまり面白くありません。
ただ、このドラマの魅力は、法律問題そのものというよりは、やり手弁護士のステキな生活だとか、弁護士を取り巻く秘書やパラリーガルのステキなファッションの描写にあります。したがって、法律問題がよく分からないという方でも十分楽しめるものになっています。
脇を固めるキャラクターもステキです。今やすっかり時の人となったメーガン・マークルは、マイクが思いを寄せる敏腕パラリーガル役で登場します。

SUITS -- Season: 2 -- Pictured: Meghan Markle as Rachel Zane -- (Photo by: Robert Ascroft/USA Network/NBCU Photo Bank)
彼女は決して細身ではありませんが、めりはりのあるラインを生かして、いつもステキな着こなしをしています。
あの服装。日本の企業だと「社会人らしからぬ」と文句を付けられそうですが、六本木界隈の外資企業で働く女性にとっては参考になるのではないでしょうか。
実際、こういう服装の人、六本木ではよく見かけます。ランドマークタワーの5時過ぎの女子トイレは、ああいう格好の化粧直し(プラス、香水ぶっかけ直し)をする女性で溢れています。
もっとも、私がこのドラマで一番好きなキャラクターは、リック・ホフマン演じるルイス・リットです。

USA CORPORATE -- "USA Network Upfront 2013 Talent Portraits" -- Pictured: Rick Hoffman from Suits -- (Photo by: Jill Greenberg/USA Network)
どう見ても男前ではない、このキモカワイイ生物は、序盤は本当に嫌なキャラクターで登場します。ですが、ストーリーが進むにつれて、何だか「くせ」になると言うか…何とも言えないアクの強さに引き込まれていくのです。今や、主人公の2人より好きなキャラクターです。
せっかく(?)ですので、ルイスの魅力が分かるGIF動画を置いておきます。
[rate title="スーツ/SUITSの評価"] [value 3]シリアス度[/value] [value 3]笑える[/value] [value 3]泣ける[/value] [value 5]お洒落[/value] [value 4]セリフの難易度[/value][/rate]私はラブ・リーガル/Drop Dead Diva
私はラブ・リーガルのあらすじ
主人公は、ぽっちゃり気味のやり手弁護士のジェーン(デビー)。
頭空っぽだけれど性格だけは良いモデルのデビーは、婚約者グレイソンとの結婚を控えて幸せ絶頂の時を迎えていた。そんなデビーは、ある日突然交通事故に遭う。天国へ導かれる最中、デビーはどうにかグレイソンの元に戻ろうとする。そして、落ちこぼれ天使のフレッドを騙して「Return(戻る)」ボタンを押し、地上に戻ることに成功する。
しかし、デビーの魂は、同時刻に死亡した太っちょ弁護士ジェーンの肉体の中に入ってしまった。生前のスレンダーな姿とは全く違う姿になってしまったデビー。
しかし、ジェーンは、偶然にも婚約者グレイソンの同僚だった。グレイソンのそばにいられるなら、とジェーンとして生きることを決めるデビー。
ジェーンの中身がデビーであることを知るのは、生前からの親友ステイシーと、お目付役として地上に派遣されてきた落ちこぼれ天使のフレッドのみ。愛しい婚約者グレイソンに告げることは許されない。悲しみにくれるグレイソンを、ジェーンとして見守ることしかできないデビー。
一方で、ジェーンの肉体に入ったデビーは、ジェーンの知能を手に入れていた。性格のよいデビーは、ジェーンの知能を使って様々な問題を解決していく。
私はラブ・リーガルのみどころ
『私はラブ・リーガル』は、コメディ要素の強いリーガルドラマです。主人公は、知能派ジェーンの体にパッパラパーのデビーの魂が乗り移ったことで、太っちょなんだけれども性格も明るくてオシャレが大好きという、とても魅力的なキャラクターに仕上がっています。
脇を固めるキャラクターも、何とも憎めないおバカな人々。一番ファンが多いのは、落ちこぼれ天使のフレッドではないでしょうか。
「僕ちゃんマヌケです」という感じ丸出しなんですけど、すごく美形なんです。このフレッド。ジェーンを支えているんだか、ジェーンに支えられているんだかよく分かりませんが、登場する度に心がほっこりするお騒がせキャラです。
もう1人私が大好きなキャラクター。それは親友役のステイシーです。
ご覧の通り、はっとするような典型的なカリフォルニア美人。ですが、モデル役ということで、ドラマの中では頭パッパラパーな演技全開です(笑)。
このステイシーも、ジェーン(デビー)同様、性格が良いという設定です。ジェーンになってしまったデビーに、経済的には支えられつつ(笑)、でも精神的には支えつつジェーンを見守ります。
私はラブ・リーガルは、扱う法律問題も面白いです。一話完結型でいろいろな事件が語られますが、どれも、ウイットに富んだ面白いものばかり。コメディ要素が強いため、リアルだとは言えませんが、軽い気持ちで見られる気軽さがあります。
そして、最終シーズンまで続く「ジェーンの秘密をグレイソンに打ち明けたら、グレイソンに被害が及ぶ」という設定。これがね、コメディのくせに泣けるんです。
デビーを懐かしんで涙するグレイソンを見ながら、本当は自分がデビーだと言えないジェニー。グレイソンがデビーの死を乗り越えようとしている姿を見つめるだけしかできないジェニー。様々な場面でこのジレンマがジェニーを苦しめます。
大笑いした5分後に号泣させられてしまう、そんな切なさがこのドラマの最大の魅力です。
[rate title="私はラブ・リーガルの評価"] [value 3]シリアス度[/value] [value 5]笑える[/value] [value 5]泣ける[/value] [value 3.5]お洒落[/value] [value 2]セリフの難易度[/value][/rate]アリー my love/Ally McBeal
アリー my Loveのあらすじ
ハーバード・ロースクール卒で美人なのにコンプレックスの塊という、アラサーの弁護士アリーが主人公。
勤務先の法律事務所の上司からセクハラにあったアリー。文句を言ったところ、謝罪を受けるどころか事務所を追い出されてしまう。困っていたアリーの前に現れたのは、ロースクール時代の同級生リチャード・フィッシュ。美人のアリーがいれば事務所が儲かると考えたフィッシュは、アリーを雇い入れることを決める。
すぐに勤め先が見つかってほっとしたのも束の間。フィッシュの事務所には、アリーの初恋の相手でありロースクール時代の恋人でもあったビリーも勤務していた。懐かしい再会に胸を躍らせるアリーだったが、ビリーはすでに結婚しており、その妻はブロンド美人でしかも弁護士。厳しい現実に打ちのめされるアリーだった。
フィッシュの事務所にはビリーの他にも様々な曲者が揃っている。事務所が引き受ける事件もおかしなものばかり。泣き落とし、色仕掛け何でもありのこの事務所で、アリーは様々な事件を解決していく。
アリー my Loveのみどころ
私が法廷ドラマにはまるキッカケとなったドラマが、この『アリー my Love』です。弁護士というお堅い仕事に就きながらも、美人でおしゃれに暮らすアリーに憧れたものです。
フィッシュが経営する事務所の1階にはバーがあって、事務所の職員は毎日のようにそこで一杯飲んで帰るのですが。それさえ何だかオシャレに見えたんですよね。
アリー my Loveがリアルタイムで放送されていた頃には、「アラサー」という言葉は無かったはずです。ですが今の時代にこのドラマが紹介されるとしたら「アラサー」「バリキャリ」「がけっぷち」といったキャッチフレーズを付けられることが必至でしょう。(もっとも、生き方の多様性が認められるようになってきた現在のアラサーは、当時のアラサーほど焦りを感じてはいませんが)
[rate title="アリー my loveの評価"] [value 3]シリアス度[/value] [value 5]笑える[/value] [value 4]泣ける[/value] [value 4]お洒落[/value] [value 3]セリフの難易度[/value][/rate]ボストン・リーガル/Boston Legal
ボストン・リーガルのあらすじ
主人公は中年のやり手弁護士のアラン・ショア。
金持ちしか顧客に持たない主義の弁護士事務所で働くアランとデニーのおっさんペアが、アクの強い依頼人たちから依頼された奇妙な事件を解決していく。
ボストン・リーガルのみどころ
主人公のアランを演じるのは、『ブラックリスト』で人気のジェームス・スペイダー。まだ髪の毛があります。フサフサとは言わないけれど。このドラマには、若い女の子が憧れるようなイケメンも、目を見張るような美女もでてきません。ですが、とにかく元気な(?)おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんがやりたい放題暴れる姿は、とても滑稽で笑えます。
アリー my LoveのプロデューサーでもあるDavid E Kelly作ですので、ストーリー展開はさくさく進みます。誰かと誰かの恋愛関係が成就したと思ったら、すぐ別れたり。ですので、夢中になって最後まで見てしまうという部類の作品ではありません。
ですが、政治的な風刺がほどよく混ざり込んでおり、本国ではなかなかの人気を誇りました。日本では、ケーブルテレビ等でシーズンの途中まで放送されていたはず。(日本のケーブルテレビ、そういうの多いですよね。最後まで放送して欲しいものです。)今ならAmazonで続きがみられます。
[rate title="ボストン・リーガルの評価"] [value 3]シリアス度[/value] [value 4]笑える[/value] [value 2]泣ける[/value] [value 2]お洒落[/value] [value 3]セリフの難易度[/value][/rate]