

ツタンカーメン 呪われた王家の血 第6話のあらすじ
まだ体の癒えないスハドは、宰相アイに、少し記憶が戻ったことを告げる。宰相がスハドの両親を連れてきてくれたことを覚えていると言うのだ。事実とは異なる説明をするスハドを怪しみ、宰相アイは、曖昧な返事をしてごまかす。
宰相アイは、スハドは記憶がすべて戻っているのに、宰相アイや王妃の出方を見るために嘘をついているのと考え、それを王妃アンケセナーメンに報告する。アンケセナーメンは、スハドにそんな知恵はないだろうと楽観視している。
しかし、宰相アイの勘はあたっていた。スハドは、見舞いに来たアイの息子ナクトに、王への密書を託す。決して中を見てはいけないし、書簡のことは父のアイにも秘密にしろと言って。
その間にも、神殿では、大神官が着々と謀反の準備をしている。大神官は、いずれ宰相アイが王になった場合には、神殿をないがしろにするなとアイに警告する。
その頃、密書を盗み見たナクトは、宰相アイと王妃が結託してスハドを殺そうとしたことを知る。怒りに震えるナクトは、宰相アイにスハドを殺す気なのかと詰め寄る。
宰相アイは、いちかばちかの賭けに出て、ナクトにすべてを打ち明ける。ナクトの考えているとおり、自分はスハドを殺す気だと。
ナクトが密書を王に渡せば、宰相アイの命はない。それを承知で、王に書簡を渡すのかと宰相アイが問うと、ナクトの顔つきが変わる。
ナクトはうっすらと笑いながら、王の子を宿したスハドは、もう友達ではないと言う。
王妃アンケセナーメンには子供ができない。そうすると、ツタンカーメン王が死んだ場合、王家の継承権は宰相アイが継ぐことになる。その地位はそのままナクトが継ぐ。しかし、スハドが王の子を産めば、その継承権が失われるのだ。
スハドの書簡は、王に届くことなく燃やされる。
スハドがすべてを覚えていることを知った王妃アンケセナーメンは、寝ているスハドの首を絞める。スハドは必死に抵抗するも、やがて力尽きる。
スハドの死後、ツタンカーメン王が帰還する。スハドは王妃に殺されたと知ったツタンカーメン王は、王妃を牢獄に幽閉する。
王は、ミタンニとの血戦時に痛めた足を引きずりながらも、勝ち戦の祝祭の準備を進める。その祝祭の席で、王妃は処刑されることになる。
宰相アイは、牢獄の王妃を見舞い、ツタンカーメン王の命は長くないから、それまでの辛抱だと言って王妃を力づける。そんなアイに対して、王妃アンケセナーメンは、王を傷つけるなと言う。
祝祭の日、大神官、宰相アイ、ホルムヘブ将軍が謀反の計画を整えている。王を殺す役目はホルムヘブ将軍に任される。
祝祭が始まり、王は輿にのって神殿に向かう。神殿に向かう側道では、多くの民が勝ち戦を祝っている。
踊り子が舞い、民衆が酔っ払い、宴が最高潮に達した時、王の輿が神殿に到着。その輿を神殿の兵士たちが襲う。
しかし、輿の中身は王ではなかった。その瞬間、神殿の兵士たちが次々と撃たれる。何も知らない大神官は、神殿の中で神に祈りを捧げている。
そこへ王、ホルムヘブ将軍、宰相アイが現れ、王自ら大神官を刺し殺す。
無事に悪党退治が完了したものの、無理がたたり、王もその場で倒れ込んでしまう。それから数日もせず、王はこの世を去る。
その後、宰相アイは王妃アンケセナーメンと結婚し、エジプトの王となる。宰相アイは、ツタンカーメン王を王家の墓に埋葬する。
その後3000年、ツタンカーメン王の墓が発見される日まで、その存在は忘れ去られることになる。
ツタンカーメン 呪われた王家の血 第6話の感想
終わってしまいましたね~。宰相アイの真意は、最後の最後まで玉虫色でした。小物感が出ていた大神官の勝利という結末でなく安心(?)しましたが、終わってみればこのドラマ、宰相アイの王妃アンケセナーメンに対する壮大な恋物語だったような…。
仮にも歴史物ですし、大どんでん返し的な展開はないと思っていましたが、ナクト!あいつが一番怖い人でした!ナクトのあのわっるい顔。年上のお姉さんに騙されてる純朴男だと思った私が馬鹿だった。
まぁ私もスハドあまり好きではないので、いいのですけど。というより、結果的に、私が一番シンパシーを感じることができた登場人物は、宰相アイでした。
ドラマだから言いますが、王家の純血バンザイ。私があの時代に生まれた学のない庶民だったら、絶対に王家の純血を神聖視していたと思います。
エジプトの祝祭の様子、民衆がパチパチと拍手していたりと、ツッコミどころもありましたが(だって、そんな文化があったとは思えない)、踊り子の踊りがかわいかったのでよしとします。王家の紋章という漫画でも、踊り子が踊るシーンが何度も出てくるのですが、動いているのを見るのは初めてです。
ツタンカーメン 呪われた王家の血 総評
『ツタンカーメン 王家の血』は、重厚な歴史ドラマをお求めの方にはおすすめできません。CGをあまり使っておらず、セットも本格的なのですが、いかんせんエキストラの数が少なすぎて迫力に欠けます。
それに、メロ要素が強すぎて、話が入ってきません。
ですが、私のような、単なるエジプト好きという方なら十分に楽しめる作品です。一つアドバイスするとすれば、6話一気に見た方がいいです。1話ずつブツ切りで見て感情移入ができる作品ではありません。
そういう意味では、もともと全3話だった作品を6話にぶつ切りにして、かつ1週間に1話ずつしか配信してくれなかったHuluの作戦は失敗です。6話一気に見ていたら、もう少し深い感動が味わえたと思います。
今から見るという方は、夜、大画面テレビで、ビールと葡萄酒片手に(酔っ払っても大丈夫。ストーリーはごく単純です)6話一気にご覧ください。
ツタンカーメン 呪われた王家の血(原題:TUT)配信情報
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